1999年5月10日
○○学会会長
   殿

地理関連学会連合発足準備会の報告と地理関連学会連合加入へのお誘い

地理関連学会連合世話人
阿部 隆 (東北地理学会)    
中田 高 (地理科学学会)    
野上道男 (地理情報システム学会)
村山祐司 (日本地理学会)    

 拝 啓 
 若葉の候,ますますご清栄のことと存じます.
 本年2月に,日本地理学会山本正三名で貴学会に「地理関連学会連合」の発足準備会開催のご案内をお送りしましたが,その報告をさせていただきます.
 1999年3月25日,専修大学にて上記の会合を開き,おかげをもちまして,「地理関連学会連合」を発足し,第一回総会をとり行うことができました.現時点におきまして,8学会が連合に加入しております.

 ここに3月25日に討議された,地理関連学会連合発足準備会および第一回総会の議事録,地理関連学会連合の要綱などをお送りいたします.
 貴学会におかれましても,地理関連学会連合への加入をご検討いただければ幸いに存じます.加入いただける場合は,
   日本地理学会・事務局
   〒113-0032 文京区弥生2-4-16学会センタービル内
   電話 03-3815-1912,ファックス 03-3815-1672,
   E-Mail: ajgeography@jsn.justnet.or.jp
まで御連絡下さい.
 末尾ながら,貴学会のますますのご発展を祈念いたします.

敬 具

なお,本件に関するお問い合わせ・ご意見は下記にお願いいたします.
日本地理学会・事務局気付,地理関連学会連合発足世話人:村山祐司(日本地理学会・渉外広報委員長)(E-Mail:mura@atm.geo.tsukuba.ac.jp)

 
 
地理関連学会連合要綱

第1条.組織の性格: 
地理関連学会連合は,地理関連の学会等の学術団体を母体とする自由なネットワーク型の連合組織とする.
第2条.目的と活動: 
本連合は,以下の事項を目的として活動する.ただし,各学会の研究活動を束縛するような活動は行わない.
  1. 地理あるいはそれと関連する地図,地域,環境,情報などにかかわる学問分野の社会的普及.
  2. 地理あるいはそれと関連する地図、地域、環境、情報などに関わる教育の充実.
  3. 加入学会間の円滑な情報交換.
第3条.加入: 
この連合への加入と脱退は各学会の自由意志による.日本学術会議の登録団体は参加の意志を表明すれば自動的に加入することができ,それ以外の学会・学術団体等の場合は総会の議による. 
第4条.加入の形態: 
「運営加入学会」と「賛同学会」の2種の形態を設ける.前者は総会に代議員を送りこの連合の維持運営にかかわる.後者は趣旨に賛同するが代議員をださず運営には直接には関与することはしない.なお,その選択は各学会の自由意志による.
第5条.総会: 
この連合の意志決定機関として総会をおく.運営加入学会はその学会の意志を代表できる代議員1名を総会に出す.欠席する場合は議長への白紙委任を認める.総会は運営加入学会からその都度派遣される代議員(各1名)と役員(議長・副議長・運営委員)で構成される.賛同学会および日本学術会議の登録学協会はオブザーバーを出席させることができる.なお,関連する学術会議会員・研連委員に出席を要請することができる.総会は年に1回開催する.
第6条.役員の任務と選出方法: 
対外的にこの連合を代表する議長,実務の責任者である副議長,分担して実務にあたる運営委員7名をこの連合の役員とする.役員は総会の無記名投票により過半を得ることによって選任される.役員と代議員との重複については問わない.運営加入学会は役員の選出が行われる総会に対して,あらかじめ役員の候補者を推薦することができる.その役員候補者は代議員と重複していても良いが,その代議員が役員に選出された場合は,その学会は次の総会に代議員1名を補充することができる.選出方法については必要があればさらに細則をもうけることができる.
第7条.運営委員会: 
運営委員会は議長・副議長と7名の運営委員で構成される.運営委員会の判断により必要に応じて2名までの幹事を委嘱し加えることができる.運営委員および幹事は実務を分担する.運営委員会は必要に応じて開催され,合議によりこの連合の業務を行うとともに,その活動を総会に報告し承認を得る.運営委員会の実務に関する内規・細則等の設定や変更は総会の承認を必要とする.
第8条.役員の任期: 
議長・副議長,運営委員・幹事の任期は2年とし,再任を妨げない
第9条.業務と費用負担: 
成立後3年間は,通信連絡,広報活動などの業務とその費用は日本地理学会事務局が代行し負担する.その後は総会の議によって定める.

アクションプラン(当面の活動内容)

  1. 地理学連合のホームページを開設して,加盟学会のホームページにリンクを張る.
  2. 学術会議などからの各種情報を速やかに加盟学会に提供する.
  3. 加盟学会に共通する研究テーマに関して,シンポジウム,講演会,研究集会などの行事を主催する.
    要請に応じ,加盟学会の行事を後援する.
  4. 地球環境問題・地域環境問題で提起された社会的,政治的,経済的諸問題に関する研究を最も基礎的な部分で担う地理学・地学関連分野の研究振興が重要であることを,声明書の発表や普及講演会の開催などによって,社会にアピールする.
  5. 学校教育(小中高)・社会人教育・生涯学習に関する諸政策に対して,地理学に関連する身近なテーマの学習・調査・研究を行うことの意義と重要性について文部省に提言をする.(たとえば市民参加型地域博物館の設立推進の提言を文部大臣・自治体首長に行う).「大地の日」「地球の日」などの制定を目指す活動をする.

地理関連学会連合準備会/参会者リスト (1999.3.25)

学会名 参加者
日本地理学会 斎藤 功 (常任委員長)
村山祐司 (渉外広報委員長)
人文地理学会 藤井 正 (理事)
金田章裕 (理事)
東北地理学会 阿部 隆 (幹事)
(社)東京地学協会 田辺 裕 (理事,広報委員長)
日本国際地図学会 細井将右 (常任委員)
経済地理学会 山本健児 (代表幹事)
歴史地理学会
地理科学学会 加藤幸治 (委員)
日本地形学連合 岩田修二 (委員)
日本地理教育学会
(社)日本気象学会
日本水文科学会 吉越昭久 (常任委員長)
地理情報システム学会 杉浦芳夫 (委員)
日本陸水学会 寺井久慈 (幹事長)
日本沙漠学会 吉野正敏 (委員)
日本地質学会
(社)環境情報科学センター
(社)日本雪氷学会 神山孝吉 (総務副委員長)
日本地震学会
水文・水資源学会 牛山素行 (情報基盤システム委員)
全国社会科教育学会
日本社会科教育学会
(社)日本都市計画学会
日本アフリカ学会
(社)砂防学会
日本農業気象学会 山川修治 (評議員)
日本地下水学会 高村弘毅 (会長)
(社)環境科学会
地学団体研究会
地すべり学会
(社)日本リモートセンシング学会
日本カナダ学会
日本観光学会
日本人口学会
(社)土木学会
日本応用地質学会
日本南アジア学会
日本ペドロジ−学会
歴史人類学会
地方史研究協議会
日本地域学会 伊藤達雄 (中部地区理事)
氷鉋揚四郎 (事務局長)
環境共生学会 伊藤達雄 (会長)
日本国際地域開発学会 日暮晃一 (評議員)
日本地球化学会
日本交通学会
日本火山学会
(社)日本土壌肥料学会
(社)日本水環境学会
日本生気象学会
水資源・環境学会

地理関連学会連合第1回総会議事録       

書記 東北地理学会 阿部 隆
議事録署名人  地理科学学会 加藤幸治
地理情報システム学会  杉浦芳夫

開催日時 1999年3月25日(木)13:00〜15:00
場所 専修大学生田校舎6号館4階会議室

出席学会
(運営加入学会)順不同  8学会
日本地理学会、東北地理学会、(社)東京地学協会、地理科学学会、日本地形学連合、地理情報システム学会、日本沙漠学会、日本農業気象学会
(オブザーバー)順不同  11学会
人文地理学会、日本国際地図学会、経済地理学会、日本水文科学会、日本陸水学会、日本雪氷学会、水文・水資源学会、日本地下水学会、日本地域学会、日本国際地域開発学会、日本環境共生学会

議事
1. 議長の選出
議長として日本地理学会村山祐司氏を選出、書記として東北地理学会 阿部 隆 氏、議事録署名人として地理科学学会 加藤幸治 氏と地理情報システム学会 杉浦芳夫 氏を選出した。
2. 要綱案の承認
発足準備会の議論をふまえ、原案に以下のような変更を加えて要綱案を承認した。
 2.目的と活動:本連合は以下の事項を目的として活動する。
   ただし、各学会の研究活動を束縛するような活動は行わない。
  1) 地理あるいはそれと関連する地図、地域、環境、情報などに関わる学問分野の社会的普及
  2) 地理あるいはそれと関連する地図、地域、環境、情報などに関わる教育の充実
  3) 加入学会間の円滑な情報交換
 5.総会:賛同学会および日本学術会議の登録学協会は総会にオブザーバーを出席させることができる。 
 と一部修正
3. アクションプランの策定
内容については原案の重複などについて検討し、項目数を減らすように整理することを承認した。
4. 世話人の選任
要綱(案)にある世話人2名を若干名と修正して、発足準備世話人会の地理科学学会、地理情報システム学会、東北地理学会(順不同)の代表が世話人となり、日本地理学会渉外広報委員長(現委員長は村山祐司氏)と共に第2回総会までの活動と要綱案の整備にあたることを承認した。
5. 第2回総会の開催について
2000年の日本地理学会春季学術大会の前に行う。その際には2000年度の事業計画を提案することを確認した。
6. その他
要綱案については4月中に世話人ならびに日本地理学会で整理し、各学会に連絡する。各学会は総会などにおける地理学連合加入に関する審議の結果を速やかに事務局(日本地理学会)に連絡することを確認した。

(以上)

平成10年6月4日
○○学会会長殿

地理関連学会連合発足準備会(3月27日開催)のご報告

地理関連学会連合発足準備会 
世話人 村山祐司  
(日本地理学会渉外広報委員長)

 拝啓 貴学会におかれましては,ますますご清栄のことと存じます.
 さて,去る1998年2月3日付けでお送りした文書(地理関連学会連合発足準備会開催のお知らせとご参加の要請:送付者は日本地理学会会長中村和郎)に基づき,1998年3月27日,国士舘大学にて地理関連学会連合発足準備会が開催されました.討議の結果についてご報告申し上げます.
 準備会には16学会が出席しました(参会者リストは別添).地理関連学会連合の要綱案の審議とそれに基づく発足,活動方針など地理関連学会連合の根本に関わる事項について討議した結果,地理関連学会連合の目的や活動方針についてもう少し具体的に検討する必要があるとの認識に達し,準備会から総会への移行は当面延期することに致しました.
 今後は,地理関連学会連合のできるだけ早い発足に向けて,準備世話人会(日本地理学会,東北地理学会,地理科学学会,地理情報システム学会から各1名)を立ち上げ,そこで地理関連学会連合のあり方や具体的な活動内容をつめることに致しました.この件ご了承いただき,早期の発足のため引き続きご協力賜りますようお願い申しあげます.
 本報告書は日本地理学会ホームページ
   http://wwwsoc.nacsis.ac.jp/ajg/home_J.html
にも掲載しますので、テキスト文としてご利用下さることもできるかと思います。
 末尾ながら,貴学会のますますのご発展を祈念いたします.

敬 具

 なお本件に関するお問い合わせ・ご意見は下記にお願いいたします.
日本地理学会・事務局(電話03-3815-1912,ファックス03-3815-1672,
E-Mail:ajgeography@jsn.justnet.or.jp)あるいは日本地理学会・事務局気付,地理関連学会連合発足世話人:村山祐司(日本地理学会・渉外広報委員長)(E-Mail:mura@atm.geo.tsukuba.ac.jp)113 文京区弥生2-4-16学会センタービル内

地理関連学会連合準備会/参会者リスト (1998.3.27)

学会名 参加者
日本地理学会 斎藤 功 (次期常任委員長)
野上道男 (渉外広報委員長)
村山祐司 (次期渉外広報委員長)
人文地理学会 足利健亮 (会長)
金坂清則 (庶務理事)
東北地理学会 日野正輝 (幹事長)
(社)東京地学協会 田辺 裕 (理事、広報委員長)
日本国際地図学会 千歳寿一 (常任委員)
経済地理学会 山本健児 (代表幹事)
日本第四紀学会
歴史地理学会 石井英也 (編集委員長)
地理科学学会 中田 高 (委員)
日本地形学連合 野上道男 (会長)
日本地理教育学会 白井哲之 (常任委員長)
(社)日本気象学会
日本水文科学会 肥田 登 (常任委員長)
地理情報システム学会 野上道男 (会長)
日本陸水学会
日本沙漠学会
日本地質学会
(社)環境情報科学センター
(社)日本雪氷学会
日本地震学会
水文・水資源学会 牛山素行 (総務委員長代理)
史学研究会
全国社会科教育学会
日本社会科教育学会
(社)日本都市計画学会
日本アフリカ学会
(社)砂防学会
日本農業気象学会 山川修治 (評議員)
日本地下水学会 田中芳則 (学会渉外委員長)
(社)環境科学会
地学団体研究会
地すべり学会
(社)日本リモートセンシング学会
日本カナダ学会
日本観光学会
日本人口学会
(社)土木学会
日本応用地質学会
日本南アジア学会
日本ペドロジ−学会
歴史人類学会
(社)地盤工学会
地方史研究協議会
交通史研究会
日本地域学会
日本史研究会
日本国際地域開発学会
日本地球化学会
日本交通学会
日本火山学会
(社)日本造園学会
(社)日本土壌肥料学会 加藤好武 (担当委員)
(社)日本水環境学会
日本生気象学会
水資源・環境学会