(5)環境地理教育研究グループ - 日本地理学会

 代表者   朴  恵淑 

「環境地理教育研究グループ」は、地理学が環境問題の解決・改善に果たす役割と共にSDGs-ESDを基軸とする持続可能な社会を担う次世代環境人材育成に貢献する。2021年度の主な活動は下記の通りである。

1)「第13回地域イノベーション学国際ワークショップ(IWRIS 2021)」での最優秀論文賞受賞

朴 恵淑代表、環境地理教育研究グループメンバーの教員、大学院生が、中国の天津工業地域での大気汚染と環境政策、四日市公害との比較を行った研究発表で、最優秀論文賞を受賞した。(2021.10.21, 三重大学)

2) 国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26;イギリス・グラスゴー)に参加・活動

イギリス・グラスゴーで開催されたCOP26(グラスゴー気候合意)に、朴 恵淑代表が国際環境NGOおよびWHOアジア太平洋環境保健センター(WHOACE)所長として参加し、「環境地理教育研究グループ」の活動について発表を行った。(2021.10.31-11.13, イギリス・グラスゴー)

3)「環境地理教育研究グループ」と三重大学男女共同参画室との男女共同参画協働事業 

日中の大学生の男女共同参画に関する意識調査を行った。中国の南京審計大学生(94名)、三重大学生(23名)の男女共同参画に関する意識調査において、特に、男性が仕事、女性が家庭を守る考え方に対する三重大学生の約30%が肯定的、中国の大学生の約90%が否定的であるなど、男女共同参画に関する日中の大学生の意識差に興味深い結果を得た。この調査結果は、国立女性教育会館(NWEC)での男女共同参画推進フォーラムにおいてパネル展示を行った。(2021.12.1.-21. NWEC)

4) 「環境地理教育研究グループ」と中部電力(株)との協働事業「エネルギー環境教育」実施 

朴 恵淑代表、環境地理教育研究グループメンバーの教員、大学院生6名による、エネルギー環境教育およびカーボンニュートラル社会形成について研究を行い、成果発表を行った。(2022.2.25.三重大学)

5)日本、韓国、中国、タイのアジアサステイナブルキャンパスネットワーク(ASCN;約200大学)での「環境地理教育研究グループ」の研究発表

タイで開催された国際会議(ASCN)において、朴 恵淑代表が「環境地理教育研究グループ」の環境・SDGsについて基調講演を行った。また、大学院生3名による、バイオマスエネルギー、コロナ禍での教育格差、中国と日本の大気汚染と気候変動をテーマとする研究発表を行った。(2022.2.28. タイ・タマサート大学;オンライン参加)