(11)エスニック地理学研究グループ - 日本地理学会

代表者  大石 太郎 

本研究グループの2020年度の活動として、まず春季学術大会において研究集会の開催を予定していた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により大会自体が中止となり、その後も対面での研究活動に大きな制約が生じたことから、研究集会を開催することはできなかった。しかし、そうしたなかでも、メーリングリストによりエスニック地理学に関する情報交換を継続した。また、共催ではないが、本研究グループの参加者を中心に第13回地理空間学会においてシンポジウム「地域活性化におけるエスニック資源の活用」を開催し、活発な討議が行われた。

[関連シンポジウム]2020年12月6日(日)、Zoomによる開催(参加者数不詳)。

第13回地理空間学会 シンポジウム「地域活性化におけるエスニック資源の活用」

矢ケ﨑典隆(日本大):「ロサンゼルス大都市圏におけるエスニックタウンとエスニック資源の活用」

大石太郎(関西学院大):「カナダにおける国指定史跡とエスニック集団の歴史的遺産を活用した地域活性化の試み―沿海諸州のフランス語系少数集団アカディアンの事例―」

根田克彦(奈良教育大):「ロンドン、タワーハムレッツ・ロンドン特別区におけるタウンセンター政策とエスニック資源の活用―ブリックレーン・ディストリクトセンターの事例―」

石井久生(共立女子大):「祝祭におけるエスニック資源の活用―スペイン・ドゥランゴにおけるバスク・ブックフェアの事例―」

加賀美雅弘(東京学芸大):「オーストリアにおけるロマのエスニック資源活用の可能性」

福本 拓(南山大):「韓流ブームに伴うコリアタウンの変容と地域活性化への課題」

山下清海(立正大):「日本におけるチャイナタウンからみるエスニック資源の活用とその課題」