(16)日本における亜高山・高山域の植生・環境変遷史研究グループ - 日本地理学会

代表者   安田 正次

1) 2019年度活動
これまでの活動を継続して、研究グループメンバーの個人活動を中心とした。

2) 研究集会
グループの活動について2019年日本地理学会春季学術大会などで意見交換を行った。

3) 主な野外調査(地形地質・植生調査等)
植木岳雪:9月 モンゴル(遺跡調査)
小川滋之:4~11月 ミャンマー、タイ(植物種調査)、9月 ロシア(植生調査)
苅谷愛彦:6~2月 身延町、韮崎市、静岡市(地形調査)、9月 松本市(地形調査)
高岡貞夫:7月、11月 韮崎市(植生・哺乳類調査)、9月 松本市(地形調査)
安田正次:8月 高山市(地形・植生調査)、北海道 雨竜町、増毛町(植生調査)

4) 主な研究発表
小川滋之:①立正地理学会、6月、熊谷市。②日本地理学会、9月、新潟市。 ③下仁田ジオパーク研究助成成果報告会、3月、下仁田町。
苅谷愛彦、①日本第四紀学会、8月、銚子市。 ②日本地理学会、9月、新潟市。
安田正次、日本山の科学会、5月、千葉市。

5) 主な論文・報告
小川滋之(2020)西上州、下仁田町周辺にみられる在来キュウリの産地分布と形態的な特徴。 下仁田町自然史館研究報、 No. 5、 印刷中。
小川滋之(2020)奥武蔵、蕨山の山頂平坦面にみられるヤエガワカンバ小林分の樹種組成と成因。 埼玉県立自然の博物館研究報告、No. 13、p.33-38。
苅谷愛彦・高岡貞夫・齋藤めぐみ(2020)北アルプス上高地・玄文沢源頭の西穂池における線状凹地埋積物(NSH-2018 コア)の層序と年代。専修自然科学紀要、51、印刷中。
苅谷愛彦・澤部孝一郎(2020)多摩川上流・本仁田山の地すべり物質に含まれる材化石の14C-暦年代。専修人文論集、106、印刷中。
Takaoka, S. (2019) Regional variations in vegetation patterns on landslides in the snowy mountains of central Japan. Mountain Research and Development, 39 (in press)
高岡貞夫 ・苅谷愛彦(2020)長野県梓川上流域における地形植生史:山地の斜面発達と植生分布構造。植生史研究、28(印刷中)
Hotta, I. Tsuyama, K. Nakao, M. Ozeki, M. Higa, Y. Kominami, T. Hamada, T. Matsui, M. Yasuda, N. Tanaka(2019)Modeling future wildlife habitat suitability: Serious climate change impacts on the potential distribution of the Rock Ptarmigan Lagopus muta japonica in Japan’s northern Alps. BMC Ecology, DOI: 10.1186/s12898-019-0238-8.


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