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(16)日本における亜高山・高山域の植生・環境変遷史研究グループ - 日本地理学会
代表者 安田 正次
1) 2018年度活動
これまでの活動を継続して、研究グループメンバーの個人活動を中心とした。
2) 研究集会
グループの活動について2018年日本地理学会春季学術大会などで意見交換を行い、活動の継続を決定した。
3) 主な野外調査(地形地質・植生調査等)
5~11月 苅谷愛彦ほか:北アルプス白馬岳周辺 地形等調査
7~8月 高岡貞夫ほか:北アルプス南部の稜線付近に点在する山地池沼の調査
8月 安田正次:北アルプス白馬岳以北の山地池沼と植生調査
9~10月 高岡貞夫ほか:南アルプス北部の地すべり地における哺乳類調査
9月 高岡貞夫・苅谷愛彦ほか:北アルプス西穂高岳周辺 地形等調査
4) 主な研究発表
苅谷愛彦・松四雄騎・松崎浩之:「静岡県・安倍川左岸の有東木地区における完新世のマスムーブメント発達史」日本地球惑星科学連合大会、幕張メッセ(千葉市)
高岡貞夫:「北アルプスにおける地すべり地植生の比較研究-ランダムフォレストを用いた分析-」日本第四紀学会2018年大会、首都大学東京(八王子市)
安田正次:「全国植生調査データベースの活用」日本地球惑星科学連合大会、幕張メッセ(千葉市)
5) 主な論文・報告
苅谷愛彦 2018. 中央アルプス(木曽山脈)の氷河地形を眺める.地理 63-11,76-83.
苅谷愛彦 2019. 寒冷地域の第四紀地表プロセスに関する研究動向と課題.第四紀研究 58: 29-56.
木村 誇・山田隆二・苅谷愛彦 2019. 9世紀後半の赤石山地ドンドコ沢岩石なだれが形成した堰き止め湖沼堆積物中の材化石群.第四紀研究 58: 65-72.
木村 誇・山田隆二・苅谷愛彦・井上公夫 2018. 赤石山地ドンドコ沢岩石なだれの発生に起因した地形変化の再検討.日本地すべり学会誌 55: 42-52.
高岡貞夫 2018. 地形からみた生態系研究―地すべりがつくる自然の豊かさの解明―.岩田修二編『実践 統合自然地理学―あたらしい地域自然のとらえ方―』12-26. 古今書院.
Yamada, R., Kariya, Y., Kimura, T., Sano, M., Li, Z. and Nakatsuka, T. 2018. Age determination on a catastrophic rock avalanche using tree-ring oxygen isotope ratios – the scar of a historical gigantic earthquake in the Southern Alps, central Japan. Quaternary Geochronology 44: 47-54.
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