(10)環境地理教育研究グループ - 日本地理学会

2009年度活動報告


代表者  朴 恵淑
 

2009年度は、以下の2つのシンポジウムを開催した。ここでは、地理学における環境問題への正しい認識と理解および環境教育に果たす役割について議論した。

[シンポジウムの開催]
2009年3月28日に帝京大学で開催された2009年日本地理学会春季学術大会において、公開シンポジウム『学校と周辺地域を学びの場とする実践的環境地理教育』を開催した。第1部では、「ESDの視点を取り入れた高等学校環境地理学習プランの提案」(泉 貴久、専大松戸高)、「大学での実践的環境地理教育―三重大の事例―」(宮岡邦任・朴 恵淑、三重大)、「産学官連携による環境地理教育の実践」(元木理寿、立正大・PD)、「環境学習を基盤とした環境市民による地域づくり」(山本佳世子、電気通信大)の報告が行われた。第2部では、「日本の地理教育の動向」(犬井 正、獨協大)、「世界の地理教育の動向」(井田仁康、筑波大)、「ESDと地理教育」(梅村松秀、ERIC)、「地理教育の過去・現在・未来」(吉野正敏、国連大)の報告が行われた。第3部では、発表者と参加者の間で実践的環境地理教育に関する討論を行った。
10 月23 日に三重大学(地域ECO システム研究センター・環境ISO 推進室・人文学部総合環境研究センター)と共催で、国際環境シンポジウム「四日市学」「『大学・企業・行政との協働による実践的環境教育を探る』―アジア・パシフィック大学環境教育コンソーシアムの構築と運営―」を開催した。第1部では、「アジアの環境問題・環境教育の現状」について、朴 恵淑(三重大)、浅井孝司(文部科学省)・市原信男(環境省)・Adiyasuren Ts. Borjigdkhan(モンゴル前環境大臣・ECO ASIA 大学長)・金 正仁(韓国中央大学校教授、UNESCAP 環境政策諮問委員)による基調講演が行われた。第2部のパネル討論では、アジア・パシフィック大学環境教育コンソーシアムについての意見交換を行った。

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