(19)地理教育理論研究グループ - 日本地理学会

2007年度活動報告


代表者  山口 幸男
 本研究グループは、地理教育の本質的・理論的諸問題を検討することによって、地理教育実践のための理論的基盤を確立しようとするものである。ここでいう理論的諸問題とは、地理教育の本質論、カリキュラム論、教材論、学習指導論、児童・生徒論、評価論、歴史論、比較地理教育論、関連教科論など幅広い内容を含むものである。

[第2回研究集会] 2007年3月21日(水)、於 東洋大学、参加者29名。
①谷田部喜博(群馬県桐生市立境野中):「内村鑑三の地理思想と国内諸地域論に関する地理教育論的考察」
名著『地人論』の著者内村鑑三の国内諸地域論については従来全く不明であった。本発表は、内村の国内諸地域論について考察し、その地理教育論的意義を明らかにするとともに、郷土学習に関する教材資料の作成を行ったものである。
②宮地忠明(国立音楽大):「地理教育における国家・領土学習のあり方」
教育基本法の改正により、「国家」や「日本の伝統・文化」が重視されつつある。本発表は、地理教育において「国家・領土」の学習はどのような意義があるのか、その取り扱い方はどのようにあるべきかについて論じたものである。

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