吉野賞 - 日本地理学会
吉野賞は日本地理学会が,故 吉野正敏 名誉会員を顕彰して,同会員のご遺志に沿い2019 年 4 月 1 日に新たに創設した地理的気候学分野の学術賞です.
気候学に関して,会員・非会員を問わず国際性を有する顕著な研究成果をあげた中堅ないしはシニアの個人を対象とします.候補者の中から毎年1名の受賞者が選考され,学術大会において表彰されるとともに,メダルと副賞(10万円)が贈呈されます.受賞候補者には,本会の会員1名以上を含む3名による推薦が必要です(推薦者3名のうち少なくとも1名は他の2名とは異なる研究教育機関に所属すること(名誉職,最終元職も考慮する)を要します).推薦は3年間有効で,推薦者は関係書類を更新できます.毎年3月末の春季学術大会時に受賞者を公表し,原則として翌年の春季学術大会で,授与式および受賞記念講演が実施されます.受賞者が外国在住の場合は30万円を限度に旅費が支給されます.
碑文 吉野正敏先生のご逝去を悼む
受賞者
2023(令和5)年度
松本 淳(東京都立大学名誉教授・客員教授・プレミアムカレッジ特任教授,横浜国立大学総合学術高等研究院台風科学技術研究センター客員教授,海洋研究開発研究機構招聘上席研究員)
地理学的気候学と気象学的気候学にまたがった国際共同研究を推進することによる,アジアモンスーン気候の地域からグローバルレベルにおける包括的理解に対して
Matthias Roth(シンガポール国立大学教授)
熱帯地域の都市気候の特徴および都市キャノピー層内の乱流特性を明らかにすることによる都市気候学分野の新たな発展,都市気候学の国際研究コミュニティに対する貢献に対して