地理学評論(和文誌)は,2008年4月から奇数月の隔月発行となり,第82巻(2009年)は6号の刊行でした.隔月発行は主に財政事情によるもので,総ページ数(論文数)を減らすためではありませんでしたが,昨年の第81巻では受理論文が少なく26編の論文掲載にとどまりました.今年の第82巻では,論説17編,総説1編,短報10編,あわせて28編の論文掲載となり,毎月発行の第80巻(31編).第79巻(28編)と同水準に戻りました.
掲載論文の分野別内訳では,自然地理関係5編,人文地理関係23編で,自然地理関係の論文が昨年(6編)一昨年(5編)と同様少なく,自然地理関係者のより多くの投稿を期待しています.掲載論文の筆頭執筆者を年齢別にみると,1930年代生まれが2名,1950年代生まれが2名,1960年代生まれが5名,1970年代生まれが9名,1980年代生まれが10名となっています.1970年代以降生まれの方の割合が高いものの,1960年代以前生まれの方が昨年の4分の1から3分の1へと増え,幅広い年齢層からの論文掲載となりました.
受理論文数は次第に増えてきました.受理論文が少なかった昨年から,編集専門委員会では,委員会開催直前に再投稿された論文でも可能な限り審査し,また短期間で掲載の可能性のある論文については再投稿しやすい返却コメントをだすように心掛けてきました.さらに,投稿から受理までの期間をできるだけ短縮するように,投稿・再投稿をいつまでにすればよいのか分かるように編集専門委員会の開催日程を日本地理学会のホームページに掲載してきました.このような効果が現れてきたものと推察しています.編集専門委員会では受理・掲載論文数をさらに増やしたいと考えていますので,会員の皆さまの積極的な投稿・再投稿をお願いいたします.
最後に2008年10月~2009年9月に閲読者として御協力いただいた方々(非会員を除く)を五十音順に列記し,お礼に代えさせていただきます.
秋山道雄,阿子島 功,新井祥穂,泉 岳樹,一ノ瀬俊明,伊藤達也,今里悟之,岩崎亘典,海津正倫,江崎雄治,遠藤 元,大橋めぐみ,大和田道雄,岡 秀一,岡田篤正,岡橋秀典,岡本耕平,加賀美雅弘,神谷浩夫,茅根 創,川口太郎,川久保篤志,川瀬久美子,川端基夫,菊地俊夫,小泉武栄,高阪宏行,酒川 茂,貞広幸雄,澤 宗則,島津俊之,鈴木康夫,鈴木康弘,須田昌弥,相馬秀廣,祖田亮次,平 篤志,高岡貞夫,田上善夫,立見淳哉,谷 謙二,千歳壽一,土屋 純,坪本裕之,手塚 章,杜 国慶,富樫幸一,中川清隆,中島 清,中島直子,中谷友樹,成瀬 厚,西野寿章,西山賢一,仁平尊明,野中健一,野間晴雄,橋本雄一,原 真志,尾藤章雄,平野信一,福田珠己,堀 和明,増井好男,松山 洋,水野 勲,水野一晴,水野恵司,水野真彦,溝尾良隆,宮澤 仁,宮地忠幸,武者忠彦,村田陽平,森脇 広,山下宗利,山田周二,山本健兒,渡辺悌二,渡邊真紀子,渡辺満久