2023年秋季学術大会 大会案内

2023年日本地理学会秋季学術大会を関西大学(千里山キャンパス)にて下記の要領で実施いたします.

1. 大 会 日 程

9月14日(木)~20日(水) 高校生ポスターセッション(オンライン開催)
9月16日(土) 10時00分~12時00分  ミニ・エクスカーション 鉄道のまち吹田のいま(市民向け公開巡検)
  13時30分~16時30分  公開講演会 大阪・吹田再発見――古環境,歴史風土,都市のかたち――(市民向け公開講演会)
9月17日(日) 10時30分~12時00分 代議員会
  13時00分~17時00分 口頭発表
  13時00分~18時00分 ポスター発表 (コアタイム:17時~18時)
  13時00分~16時00分 シンポジウムS1(公開):世界地誌学習の新たな方向性――ヨーロッパと地誌学習――(第1会場)
(地理教育公開講座委員会主催)
  18時00分~19時30分 懇親会
9月18日(月) 9時00分~12時00分 シンポジウムS2:「地理総合」とGIS教育――教育の実践・評価および教員養成――(第1会場)
  9時00分~12時00分 口頭発表
  9時00分~13時00分 ポスター発表(コアタイム:11時40分~12時10分)
  13時30分~15時30分 公開講座GIS講習会:授業で使える!初心者向けGIS体験講習会(E209)(ESRIジャパン協力)
  13時00分~17時00分 研究グループ集会
9月19日(火) 9時00分~16時30分 巡検第1班「北摂地域の郊外開発とその変貌」
  9時00分~17時00分 巡検第2班「荘園絵図の里」日根野と「九条政基旅引付の里」大木の文化的景観と自然環境、地場産業」

2.大 会 会 場

  • 関西大学(千里山キャンパス) 〒564-8680大阪府吹田市山手町3丁目3-35
  • 連絡先 黒木貴一(文学部) 電話06-6368-0488 e-mail: kuroki0(at)kansai-u.ac.jp

3.会場への交通案内

駐車場がありませんので公共交通機関を御利用下さい.主要駅からを例示します.

〔大阪国際空港(伊丹空港)から〕

  • 大阪空港駅(大阪モノレール) で「門真市」行きに乗車して山田駅で下車.徒歩5分の山田駅(阪急千里線)で「大阪梅田」ないし「天下茶屋」行きに乗車して関大前駅で下車.

〔関西空港から〕

  • 関西空港(南海)から天下茶屋駅で下車.徒歩5分の天下茶屋駅(大阪メトロ堺筋線,阪急電車と相互乗り入れ)で乗車し,阪急千里線の関大前駅で下車(淡路駅で乗り換えが必要な場合あり).

〔新幹線・新大阪駅から〕

  • 新大阪駅(JRおおさか東線)からJR淡路駅(大阪市内)で下車.徒歩5分の淡路駅(阪急) で「北千里」行きに乗車して関大前駅で下車.

〔阪急電鉄をご利用の場合〕

  • 大阪梅田駅で「北千里」行きに乗車して関大前駅にて下車.
  • 阪急京都線の各駅から「京都河原町」「高槻市」「大阪梅田」行などに乗車の場合,途中淡路駅にて「北千里」行に乗り換え,関大前駅にて下車.

大学へのアクセス・キャンパスマップ 千里山キャンパスマップ URL: https://www.kansai-u.ac.jp/ja/about/campus/

受  付      第一学舎5号館(E棟)1階   ポスター会場  第一学舎5号館(E棟)3階
第1~3会場  第一学舎5号館(E棟)4階     書籍展示  第一学舎5号館(E棟)2階
第4~6会場  第一学舎5号館(E棟)5階    会員控室  第一学舎5号館(E棟)2階 

配置図(pdf)

4.大会参加の諸費用

当日支払大会参加費:正会員        3,500円
          正会員(学生会員) 2,000円
           一般(非会員)   4,000円
          学生(非会員)    2,500円(ただし,高校生以下は無料)
当日支払懇親会費   5,000円(院生・学部学生2,500円)
公開シンポジウムのみ参加される非会員は無料です.
発表要旨集:2,000円 会場受付で販売します.
大会参加費の領収証発行は省略し,参加証(名札)の発行をもって代えます.特に,領収証を必要とされる方は,受付手続きの際にお申し出下さい.

5.事前参加登録について

 本大会では,参加予定者の情報を事前に把握することで,現地会場での受付・参加費等の支払いを円滑に進めたいと考えております.大会参加費については,オンラインによる事前登録が必要です.また,郵便振替による事前払い込み制度を導入しています.
今回の大会より,当日会場払いの参加費は,事前振り込みの場合よりも500円高く設定されています.事前払い込みの締切りは9月1日(金)です.締切りを過ぎた場合は当日会場で参加費をお支払い下さい.
 以上の理由から,参加者の皆様には,事前参加登録・事前払い込みをお願いします.

6.シンポジウム概要

・シンポジウムS1(公開) 世界地誌学習の新たな方向性――ヨーロッパと地誌学習――

 第44回地理教育公開講座は,「世界地誌学習の新たな方向性――ヨーロッパと地誌学習――」として開催する.新型コロナ,ロシアによるウクライナ侵攻,世界的な物価高騰など,歴史を画するような現代的な課題が山積するなかで,ヨーロッパ理解の必要性は増している。世界地誌学習の新たな方向性,把握する視点を,現地のフィールドワークの成果,中学校,高等学校の授業実践を活かして考え,次の改訂の議論へとつなげていきたい.
プログラム

・シンポジウムS2 「地理総合」とGIS教育――教育の実践・評価および教員養成――

 高校で「地理総合」が始まり1年が過ぎた.その間に,高校では様々な授業の工夫が行われ,特に始めて正式に導入されたGIS教育については課題も明らかになってきている.この「地理総合」におけるGIS教育の課題について基礎知識,授業実践,評価方法(特に3観点評価)等の点から討議するためのシンポジウムを開催したい.文科省や高校教員だけでなく,高校教員養成に関わる大学教員も交えて発表と議論を行う予定である.
プログラム

7.会場周辺の宿泊施設について

 連休中の開催であり,アフターコロナで観光客が増加していることから,宿泊施設は混雑が予想されます.宿泊予定の方は,各自で早めの予約をお願いします.なお,吹田市内のホテルは限られていますので,大阪市内のホテルを中心に御利用下さい.

8.食事の案内

 昼食のための弁当注文はありません.関大前駅から正門までの道路沿いに多数の飲食店とコンビニエンスストアはありますが,昼食時は混雑が予想されます.来場される際に御自身で昼食を用意されることをお勧めします.周辺飲食店マップを準備する予定です. 

9巡検の集合時間・場所

  • 第1班「北摂地域の郊外開発とその変貌」(日帰り)9月19日(火)
    9時 阪急千里線千里山駅東口
  • 第2班「「荘園絵図の里」日根野と「九条政基旅引付の里」大木の文化的景観と自然環境,地場産業」(日帰り)9月19日(火)
    9時 JR日根野駅東口

10.口頭発表について

 人名の印は口頭発表者を示します.発表時間は討論・交替時間を含めて19分とし,1鈴12分,2鈴15分(発表終了),終鈴19分(討論終了)となります.発表時間枠が固定されていますので,発表者および座長は発表時間を厳守して下さい.

 なお,液晶プロジェクターの使用者はWindows版のPowerPoint2019で正常に表示されることを確認したファイルを, USBフラッシュメモリー (Windows で読み込める形式)に保存して御持参下さい.午前・午後の最初の発表開始の30分前までに,会場の演壇まで上記メディアを持参し担当者に渡して下さい.なお備え付けのHDMIケーブルを利用し,持参ノートPCを利用することも可能ですが,変換アダプターが必要な場合は御自身で御用意下さい.

11.ポスター発表について

 ポスター発表は,9月17日(日)13時~18時と18日(月)9時~13時に,ポスター会場(E棟3階)で行います.展示場所を指定しますので,この場所で口頭説明を行って下さい.口頭説明の時間は任意ですが,今大会では,17日(日)の17時~18時と18日(月)の11時40分~12時10分を口頭説明のコアタイムとして設定します.発表者はこの時間帯に20分程度の口頭説明と質疑応答を行って下さい.ポスターの標準的なサイズはA0サイズ(841mm×1189mm)×1枚です(このサイズ以下であれば掲示は可能です).会場での資料等の配布は自由です.

 掲示方法は会場係の指示に従って下さい.掲示に必要な画鋲類は準備しています.展示物は9月18日(月)13時から14時の間に各自の責任で片づけて下さい.18日(月)14時の時点で残されているポスター等は,大会実行委員会にて処分します.

12.出張依頼状・発表要旨集について

  • 出張依頼状の必要な方は,1.出張期間,2.依頼状提出先,3.依頼状送付(返信)先を明記し,切手を貼付した返信用封筒を同封の上,学会事務局へお申し込み下さい.
  • 発表要旨集の定期購読をされている方で発表要旨集が9月11日(月)までに未着の場合は,学会事務局へお申し出下さい.

13.第2回公開講演会「大阪・吹田再発見――古環境,歴史風土,都市のかたち――」
  (市民向け公開講演会)

  • 日 時 9月16日(土) 13時30分~16時30分
  • 会 場 関西大学千里山キャンパス 第一学舎E棟401
  • プログラム
    1)松田順一郎(関西大学非常勤講師,史跡鴻池新田会所管理事務所・元所長):「大阪平野過去3万年の地形変遷」
    2)野間晴雄(関西大学文学部):「摂津・河内・和泉の地域風土と地理的想像力」
    3)岡 絵理子(関西大学環境都市工学部):「大阪の住まい史概観―都市と郊外―」
  • 定 員 対面会場:300名(申込不要・参加費不要)
        オンライン参加:50名(要申込・参加費不要)こちらのフォームよりお申し込み下さい.
    市民向け行事のため,市民の参加を優先します.
  • 連絡先 日本地理学会企画専門委員会(kikaku(at)ajg.or.jp)
        関西大学文学部 地理学・地域環境学専修 野間晴雄(noma(at)kansai-u.ac.jp)

14.ミニ・エクスカーション(地理のまち歩き)「鉄道のまち吹田のいま」(市民向け公開巡検)

  • 日 時 9月16日(土)10時〜12時 昼食は大学内・付近でおとり下さい.
  • コース
    JR吹田駅北口地上階ロータリー(集合)― メロード吹田一番館 ― アサヒビール吹田工場― 大和大学 → JR西日本社員研修センター ― 関西大学第一中高等学校 ― 旧千里山遊園 ― 関西大学博物館・年史資料館(解散) 
    アサヒビール吹田工業とJR西日本社員研修センターは入館見学はしません
  • 定 員 30名(事前予約制・先着順)
  • 参加費 500円(保険・資料代.当日現地で徴収します)
  • 申込方法 必要事項(氏名,住所,携帯電話番号(当日に連絡可能な番号),メールアドレス,生年月日)を記入して,電子メールまたは往復はがきで下記の宛先までお送り下さい.
  • 電子メール宛先:noma(at)kansai-u.ac.jp
  • 往復はがき宛先:〒564-5680 吹田市山手町3-3-35
            関西大学文学部 地理学・地域環境学専攻 野間晴雄 宛
    市民向け行事のため,定員を超過した場合には市民の参加を優先します.
  • 問合せ先 日本地理学会企画専門委員会(kikaku(at)ajg.or.jp)
    関西大学文学部 地理学・地域環境学専修 野間晴雄(noma(at)kansai-u.ac.jp)

15.公開講座 GIS公開講習会:授業で使える!初心者向けGIS体験講習会

  • 主催:日本地理学会地理教育専門委員会,協力:ESRIジャパン
  • 日 時 9月18日(月・祝) 13時30分~15時30分
  • 会 場 関西大学千里山キャンパス第一学舎5号館E棟209
  • 対 象 小中高の先生または,地理教育に関心のある方
  • 内 容
     令和4年度(2022年度)から,高等学校において,「地理総合」の必修化がはじまっており,「GIS(地理情報システム)の活用」も学習指導要領に記載されています.しかし,地理総合科目がはじまったとはいえ,どのようにGISを用いた授業をしたらよいのかわからないという先生方も多いのではないでしょうか.
     本講習会では,主に小中高の先生方を対象として,授業で使えるクラウドGIS「ArcGIS Online」で統計マップの作成や現地調査アプリを体験していただき,GISを活用した授業を行うためのヒントを御提供します.
  • お手持ちのPCを使って実習を行いますので,参加される方は以下のいずれかのブラウザーがインストールされたPCを御持参下さい.
     ArcGIS Onlineの動作環境:
       Google Chrome バージョン 111 以降
       Microsoft Edge バージョン 111 以降
       Mozilla Firefox バージョン 113 以降
       Mozilla Firefox バージョン 102 (ESR)
       Safari バージョン 15 以降
  • 申込先・申込期限 9月11日(月)までにこちらから申し込んで下さい.
  • 定 員 20名.期限前であっても定員(20名)に達した時点で締め切ります.

16.無線LAN利用について

 大会当日は,eduroamによるインターネット接続が利用可能です.eduroamに参加している教育研究機関に御所属の方は,eduroamJPのWebページ(https://www.eduroam.jp/)を参考に事前に利用アカウントの申請と利用端末の設定をお願いします.eduroamに参加している機関以外に御所属の方は,関西大学で発行したゲストアカウントのご利用ができますので,期間中に受付にお問い合わせ下さい.

17.学内での喫煙について

 関西大学では,指定喫煙所を除き,大学の敷地・施設内で全面禁煙化されています.キャンパス内の喫煙場所は下記マップでご確認下さい.
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/assets/pdf/about/approach/smoking_area.pdf

18.大会役員

大会実行委員長:黒木貴一
大会実行委員:野間晴雄,土屋 純,松井幸一,齋藤鮎子,岡森 啓,射手矢 武,冨田健太郎,中井香月,安倉良二,岡田良平

19.口頭発表座長表

  9月17日(日)午後 9月17日(月)午前
第1会場 シンポジウムS1  シンポジウムS2 
119~121 戸井田克己
第2会場  210~212 高波紳太郎 231~233 原 雄一
213~215 山田周二 234~235 初澤敏生
216~217 岩佐佳哉 236~237 佐竹泰和
218~219 藤田和史 238~239 甲斐智大
220~221 安倉良二    
第3会場 310~312 若林芳樹  332~333 中條暁仁
313~315 片岡博美 334~336 齊藤由香
316~318 阿部康久 337~338 松井 歩
319~320 池谷和信    
第4会場 410~412 沼尻治樹 431~433 田中耕市
413~415 中川清隆 434~436 研川英征
416~418 平野淳平  437~438 坪井塑太郎
419~421 大和広明    
第5会場 513~516 大城直樹 531~533 井上 学
517~519 二村太郎 534~536 山下博樹 
520~521 福本 拓    
第6会場 613~615 中澤高志 631~633 山口 晋
616~618 佐藤廉也 634~635 米家泰作
619~621 山口太郎 636~637 山元貴継

 

秋季学術大会における各研究グループの研究例会開催について

1.日時および会場 9月18日(月)午後.第一学舎4号館D棟2階で開催されます.会場はグループ名の後に示します.

2.集会および話題提供

13時~15時開催

都市気候環境研究グループ(D207)

 中村祐輔(筑波大)・浅野裕樹(筑波大・院)・鈴木パーカー明日香(立正大)・日下博幸(筑波大):日傘による都市街区歩行者の熱ストレス緩和効果

 瀬戸芳一・高橋日出男(都立大):東京都内で夏季に発生した短時間強雨時における地上風収束の特徴

国際経済経営地理学研究グループ(D208)

 Hou Shenglan (Graduate student, Ritsumeikan Univ.) The role of hybrid managers in multilingual workplaces: A constructive cross-cultural management perspective

地図・絵図資料の歴史GIS研究グループ(D209)

 神 英雄(安来市加納美術館・参与):堀田仁助の海岸測量図と伊能忠敬の陸上測量図

観光地域研究グループ(D211)

  有馬貴之(横浜市立大): Tokyo2020からParis2024へ.観光データ分析で貢献できること

都市地理学研究グループ(D212)

 石川慶一郎(愛媛大):東京都心部でマンション購入したファミリー世帯の特性と移動経歴

 久保倫子(筑波大): 21世紀の都市像を求めて――郊外の変質――

サービス化と流通の地理学研究グループ(D213)

成熟社会におけるローカル・ガバナンスの地理学研究グループ(D214)

15時~17時開催

近代日本の地域形成研究グループ(D207)

少子高齢化と地域問題研究グループ(D208)

 中村 努(中京大):南医療生協による協同のまちづくり

 畠山輝雄(鳴門教育大):宇和島市における地域包括ケアシステムと地域づくり

都市の社会・文化地理学研究グループ(D209)

 報告者:桑林賢治(京都大・非常勤) 司会:荒又美陽(明治大)

空間的な視野に基づく交通研究グループ(D211)

社会調査・地域統計研究グループ(D212)

 桐村 喬(京都産業大):ツイッターデータの空間分析――成果と課題――