2018年春季学術大会:巡検計画の概要および参加申込み

 巡検は,先着順に必要事項を記入したメールで受け付けます.巡検に参加を希望される方は,各斑の参加申込み・問合せ先まで各斑の指定した連絡事項をお送り下さい.申込み締切りは第1班3月10日(土),第2班3月3日(土),第3斑3月1日(木)です.折り返し,参加費の支払方法と当日の案内をお知らせします.

第1班 秋川流域における若手起業家たちの視点からジオパークの意義を探る
趣 旨
 あきる野市,日の出町,檜原村一市一町一村は秋川流域として日本ジオパークネットワークの準会員となっている.本地域は付加帯によって構成される山々とそこを流れる秋川を資源としたジオパーク構想を唱え,2014年に準会員となって本年で4年目を迎えている.しかしながら,本地域ではその活動が大きく進展してはいない.その要因にはどのような地域の事情があるのであろうか.また,ジオパーク活動とは部分的に関わりつつも,近年では若者を中心に,ジオパークとは異なる思想を持ったツアーオペレーターや飲食店,まちづくりの拠点施設を起業する人々が出現し始めた.彼等は現在のジオパーク活動をどのように捉えているのだろうか.本巡検では,この秋川流域における若手起業家達の視点からジオパークの必要性や代替案について捉え,地理学的な視点,またまちづくり的な視点を議論していきたい.

集 合
 3月24日(土)9時30分 武蔵五日市駅

解 散
 3月24日(土)18時 武蔵五日市駅

コース
 武蔵五日市駅(集合)―戸倉しろやまテラス―神戸岩―石舟橋―瀬音の湯―kitchen CANVAS(昼食)―弁天山―近藤醸造―東京裏山ベース―武蔵五日市駅(解散)

案内者
 有馬貴之(帝京大)・柴田伊廣(文化庁)・青谷知己(都立府中高)・桜澤裕樹(あきる野市)

募集人員
 14名

参加費
 4,000円(移動費,昼食代,軽食代,施設入場料,保険代を含む)

その他
 自動車での移動を主としますが,徒歩での移動もあります.歩きやすい服装で参加して下さい.

申込締切り
 3月10日(土)18時まで
 なお,募集人員に達し次第,巡検参加の受付を締め切らせていただきます.お早めのご予約をお勧めいたします.

参加申し込み・問合せ先
 参加者氏名,住所,電話番号,メールアドレス,所属を明記し,メールにて,下記あて先までお送りください.先着順に受け付けます.
 有馬貴之(帝京大) e-mail: arima@main.teikyo-u.ac.jp

 

第2班 千葉県浦安市における新旧の街の違いと3.11液状化の被害跡と課題を探る
趣 旨
 ディズニーリゾートで知られる浦安は,千葉県の西端,東京湾の最奥部に位置し,埋立によって市域が4倍に拡大した住宅地としても人気が高い街である.浦安は,長らく漁村として東京に近いわりに交通不便で「陸の孤島」とも呼ばれてきたが,1960年代に埋立が開始されたことと,地下鉄東西線が開通したことで都心まで約20分で到達できるようになり,1980年代末には埋立地に京葉線も開通し,大きく変貌した.巡検では,三角州に立地した漁師町の面影を残す東西線浦安駅周辺の「元町」と埋立地の「新町」の対照的な違いを比較し,新町で起こった液状化の被害を見ることで,ウォータ-フロントの課題も考えてみたい.

集 合
 3月24 日(土)9時 東京メトロ 東西線浦安駅改札口前

解 散
 3月24日(土)16時30分 JR京葉線新浦安駅前(予定)

コース
 地下鉄東京メトロ東西線浦安駅改札口前(集合)―浦安魚市場―江戸川水門・蒸気河岸―境川・旧役場跡―清瀧神社―堀江フラワー通り・旧宇田川家住宅・旧大塚家住宅―<おさんぽバス乗車>―浦安市郷土博物館―( 昼食 )―<おさんぽバス乗車>―高洲中央公園(浮き上がったマンホール見学)―高洲海浜公園(東京湾展望)―浦安南高校―<路線バス乗車>―JR京葉線新浦安駅(解散)<   > バス乗車による移動

案内者
 西脇保幸(横浜国立大学名誉教授)・竹内裕一(千葉大)・関 信夫(千葉県立長生高)

募集人員
 20名

参加費
 1,000円(資料代,保険代)
 徒歩巡検主体.おさんぽバス(全線100円),路線バス(150円)の交通費が必要で,合計500円くらい.
 昼食は,各自で負担.郷土博物館館内と周辺に,食事場所はあります.
 午前中に「元町」,午後は「新町」の巡検とします.

申込締切り
 3月3日(土)
 お申し込みは定員に達しましたら締切といたします.

参加申込み・問合せ先
 下記のメールアドレスに,参加者氏名,生年月日,性別,住所,電話番号,メールアドレス,所属,連絡先を明記の上,お申し込み下さい.なお,いただいた個人情報は主催者からの連絡および保険加入のために利用させていただきます.
 連絡先:関 信夫(seki-tom@mui.biglobe.ne.jp)

 

第3班 秋川丘陵と秋留台地における地形発達と土地利用,植物分布との関わり
趣 旨
 地生態学は自然地理学と生態学を併せた複合的な分野である.秋留台地とその周辺の秋川丘陵では,土地利用や植物の分布などに関して地生態学的なテーマがいくつもあり,地生態学的な視点を身につける上でいい場所となっている.以下では代表的なテーマをあげるが,答えはあえて書かず,現地で参加者の皆さんに考えてもらうことにしたい.
・秋留台地は何面もの段丘からなるが,一番高い秋留原面以外は高い段丘面であるにも拘わらず,かつては水田があった.また湧水地には神社や寺が立地していることが多い.なぜか.
・加住北丘陵の山麓に位置する切欠地区には,氷期の生きた化石カタクリが生育している.なぜそれが可能になったか.
・加住北丘陵の雨武主神社には海抜200m前後の低い丘陵地にも拘わらず,ツガが30本ほど生育している.なぜそれが可能になったか.
・加住北丘陵の滝山城址辺りは,西の山地に分布の中心をもつカントウカンアオイからタマノカンアオイに分布が変化する.後者は狭山丘陵にも分布するが,このことから何がわかるか.

集 合 
 3月24日(土)9時30分 JR五日市線東秋留駅改札(9時28分着の電車があります.電車が少ないのでご注意してください)

解 散
 3月24日(土)16時 JR五日市線秋川駅

コース
 東秋留駅―秋留原面―二宮神社(湧水)―二宮考古館―前田耕地遺跡―熊野神社(湧水)―小川面の段丘礫層―秋川の霞堤(昼食)―切欠のカンアオイ群落とカタクリ群落―雨武主神社のツガ林―JR五日市線秋川駅

案内者
 小泉武栄(元東京学芸大)・野中規夫・高橋尚志(東京大・院)・佐々木夏来(東京大・院)

募集人員
 20名

参加費
 1,000円(資料代,保険料)

その他
 一日野外を歩きますので,歩きやすい服装と靴で参加してください.昼食,水,雨具,防寒着を忘れずに.

申込締切り
 3月1日(木)17時まで
 なお,募集人員に達し次第,巡検参加の受付を終了しますので,ご了承ください.

参加申し込み・問合せ先
 参加者氏名,住所,電話番号,メールアドレス,所属を明記し,メールにて,下記あて先までお送りください.先着順に受け付けます.
 小泉武栄(takeei1034@gmail.com)