8.巡検計画の概要および参加申込み
巡検は,先着順に必要事項を記入したメールで受け付けます.巡検に参加を希望される方は,各斑の参加申し込みの必要事項を記入し,下記のアドレスにお送り下さい.申込み締切りは第1班9月2日(金),第2班,第3班は8月31日(水)です.折り返し,参加費の支払方法と当日の案内をお知らせします.
第1班 「栗駒山麓ジオパーク」自然災害との共生と豊穣の大地の物語を巡る
趣旨
この巡検は,日本地理学会のジオパーク対応委員会と栗駒山麓ジオパーク推進協議会が中心となって行うものである.栗駒山麓ジオパークは,2008年に岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県栗原市が震災復興の一環として整備したもので,2015年9月に日本ジオパークネットワークに認定された.本巡検では,栗駒山麓ジオパークの山岳~平野~湿地という多様な環境をジオガイドとともに巡りながら,地震による巨大地滑り地形と防災教育のあり方,栗原市の豊かな耕土と水との関わり,ラムサール条約の締結地である伊豆沼の環境保全について学習し,意見交換をする.
集合 10月2日(日)9時30分 JR新幹線くりこま高原駅
解散 10月2日(日)16時30分 JR新幹線くりこま高原駅
コース
JR新幹線くりこま高原駅(集合)―栗駒山麓ジオパーク(荒砥沢巨大地滑り地形―栗駒山―いわかがみ平―文字地区―細倉鉱山跡―伊豆沼周辺)―JR新幹線くりこま高原駅
案内者
栗駒山麓ジオパーク推進協議会・宮城豊彦(東北学院大)・ジオパーク対応委員会;宮原育子(宮城学院女子大)・菊地俊夫(首都大学東京)・有馬貴之(帝京大)
募集人員 20名
参加費 5,000円(バス代,ガイド料,ジオパーク弁当,施設入場料,保険代を含む)
その他
この巡検は,バスの移動以外は徒歩を中心としていますので,歩きやすい服装でご参加下さい.
申込締切り
9月2日(金)17時まで
なお,募集人員に達し次第,巡検参加の受付を締め切らせていただきますので,ご了承のほどよろしくお願いいたします.
参加申し込み・問合せ先
参加者氏名,住所,電話番号,メールアドレス,所属,会員・非会員の別を明記し,メールにて,下記宛先までお送り下さい.先着順に受け付けます.
宮原育子(宮城学院女子大) e-mail: miyahara@mgu.ac.jp
第2班 海上から巡る港湾・いわき市小名浜の震災復興
趣旨
福島県いわき市の北部は福島第一原子力発電所から30km圏内に位置し,原発事故による風評被害はいわき市の農産業および水産業に大きな影響をもたらした.とりわけ漁業は依然として試験操業が続いている.そのため小名浜魚市場は震災後の復興事業で高度衛生管理型市場に改修されたものの,十分な水揚げを確保できない状況にある.
一方で小名浜港は常磐炭田の開発以降,商港としての整備が推進された.1951年には重要港湾に指定され,国際貿易港として発展してきた.現在は国際物流拠点としてポートアイランドが建設中であり,商港としての重要性は高まりつつある.
本巡検では港湾内および水上でのフィールドワークを行い,漁港と商港という二つの性格を有する小名浜の復興の現状と課題について理解を深める.
集合 10月2日(日)7時 仙台駅東口
(東北福祉大学仙台駅東口キャンパス前)
解散 10月2日(日)16時 いわき市JR泉駅
(東京方面へは16時29分発のJR常磐線ひたちを御利用下さい.本巡検のバスはJR泉駅解散後に仙台駅へ向かいます.仙台方面へお帰りの方はそのまま御乗車いただけます.)
コース
仙台駅東口―常磐道経由―小名浜魚市場―ら・ら・ミュウ会議室(講話:福島県における漁業の現状と課題・商港としての小名浜港の港湾整備)―いわきデイクルーズ乗船(小名浜港の産業施設)―泉駅―仙台駅東口
なお,荒天の場合は変更の可能性があります.
講話・協力(各組織所属の担当者からの説明あり)
福島県水産試験場
国土交通省東北地方整備局 小名浜港湾事務所
小名浜機船底曳網漁業協同組合
案内者
関根良平(東北大)・小田隆史(宮城教育大)・庄子 元(宮城教育大)ほか
募集人数 20名
参加費 10,000円
参加費にはバス代,クルーズ代,昼食代および資料代が含まれます.
その他
この巡検では,高線量による帰還困難区域を含む地域を通過いたします.
昼食後に乗船いたしますので,船酔いが不安な方は酔い止め薬を御持参下さい.
当日の気象・海象によっては出航取り止めとなる場合があります.
申込締切り 8月31日(水)
なお,募集人数に達し次第,巡検参加の受付を締め切らせていただきます.
参加申込み・問い合わせ先
参加者氏名,所属,住所,巡検当日連絡が可能な電話番号,メールアドレスを記入の上,メールにて下記までお申し込み下さい.連絡いただいた個人情報は主催者からの連絡にのみ使用させていただきます.
東北地理学会事務局 e-mail: tgajim@gmail.com
第3班 仙台周辺の里山――大松沢丘陵の地形・自然資源とその利用/改変/保全
趣旨
かつて里山が広がっていた仙台市北方の大松沢丘陵には,1980年代以降,「仙台北部中核工業団地」が大規模に造成され,その景観は大きな改変を受けた.本巡検では,同丘陵の一角に1989年に開園した森林公園「昭和万葉の森」の地形や植生,過去の里山利用の痕跡などを見学しながら,里山環境を活かした森林公園のあり方,その利用管理をめぐる問題について討論と意見交換を行う.なお,この巡検は東北地理学会の「里山」研究グループとの共催として実施する.
集合
10月2日(日) 9:20 大衡村役場前(現地までの移動方法は下記)
8:25 仙台駅西口(青葉通り)エデン前24番バス乗場より「高速バス 仙台~大衡線」乗車
(8:28 電力ビル前バス乗場からも乗車可能)
9:16 大衡村役場前到着
※自家用車で参加の場合,宮城県大衡村「昭和万葉の森」駐車場に9:30集合.
解散
10月2日(日)15:00 大衡村役場前(帰路は下記)
15:15 大衡村役場前より「高速バス 仙台~大衡線」乗車(16:07 仙台駅前到着)
内容
宮城県大衡村「昭和万葉の森」での徒歩観察
1.自然地形としての谷頭の微地形
2.薪炭林利用による人工地形
3.園内の植生と利用管理
4.「昭和万葉の森」開園の背景
※遊歩道を外れて歩く場合があります.虫対策も必要なため,肌の露出を避けた,歩きやすい服装で御参加下さい.なお小雨決行予定ですが,雨の程度によっては中止とさせていただくこともあります.
案内者
西城 潔(宮城教育大)・田村俊和(東北大・名誉)・古市剛久(北海道大)
募集人員 20名
参加費 1,000円(資料代,保険代として)
(バス利用の場合,バス代往復1800円が必要です.万葉の森にはレストランもありますが,昼食持参をお勧めします)
申込み締切り 8月31日(水)
参加申込み・問合せ
参加者氏名,電話番号,メールアドレス,所属,会員・非会員,現地までの移動手段(バス・自家用車)を明記し,以下のメールアドレスへメールでお申し込み下さい.
西城 潔(宮城教育大)e-mail: saijo@staff.miyakyo-u.ac.jp