日時:2015年11月28日(土)14時~16時30分
会場:日本科学未来館イノベーションホール
タイトル:遊びから始まる地理のフロンティア
趣旨:
「ブラタモリ」(NHK総合)の放映をきっかけとして,地図を片手に,地形や景観,人々の暮らしぶりをじっくり観察するぶらり街歩きは,趣味としてすっかり定着しました.このような地域の自然や人の生活を総合的に理解することは,まさに地理学が主に取り組んできたことであり,「ブラタモリ」は地理学的な見方を一般に広めたことで日本地理学会の学会賞を受賞しています.
最近では,「すりばち」や「暗渠」,「鉄道跡」といった特定のテーマを深く追求したり,アニメの舞台となった場所の「聖地巡礼」など,「オタク」がSNSを中心に広く受け入れられつつあります.このような,一見学問とは遠いと思われる「遊び」も,地理学的に科学することで,その背景にある自然の営みや地域の歴史,文化が浮かび上がり,地域創生や防災の大きなヒントにもなります.
本シンポジウムでは,このような地理的「遊び」の達人をお招きし,「遊び」を地理の眼で科学する最先端をご紹介したいと思います.
講演:
今尾恵介(地図研究家・フリーライター):地図の遊び方
石川 初(慶応大学教授・ランドスケープアーキテクト):移動が描く地図,移動で描く地図
磯田 弦(東北大学准教授・経済地理学):アニメの背景を探す旅
アンカー:小林政能(日本地図センター)