2013年度の日本地理学会秋季学術大会を,東北地理学会と共催で,下記の通り開催します.
本大会で発表を希望する会員は,日本地理学会ホームページにある「発表予定者へのお知らせ」を参照の上,本会ホームページからの登録を2013年7月25日(木)14時までにしていただき,PDF版下を本会ホームページ経由で送付される場合は7月25日(木)14時までに,また版下原稿を郵送される場合は7月25日(木)(必着)までに,申し込んで下さい.
1.日 程 9月28日(土)一般発表,シンポジウム,地理教育公開講座,懇親会
9月29日(日)一般発表,シンポジウム,研究グループ集会
9月30日(月)巡検
代議員会は9月27日(金)午後もしくは28日(土)午前中に開催の予定です.
2.会 場 福島大学(〒960-1296 福島県福島市金谷川1)
3.連絡先 初澤敏生(人間発達文化学類) 電話024-548-8168
e-mail: hatsuzaw@educ.fukushima-u.ac.jp
4.一般発表の形式と方法
一般発表には,①口頭発表と②ポスター発表があります.発表者(連名発表の場合は第1発表者および口頭発表者)は日本地理学会もしくは東北地理学会の会員に限ります.
①口頭発表は1人につき1題とします.ただし,ポスター発表やシンポジウム発表との重複,本人が口頭発表や説明を行わない連名発表との重複はかまいません.口頭発表は発表時間15分,質疑応答4分です.発表に際してプロジェクターは使用できますが,OHPは使用できません.会場での資料配布は御遠慮下さい.プロジェクターをお使いになる場合,Windows版のPowerPoint 2007で正常に表示されることを確認したファイルをUSBフラッシュメモリに保存して御持参下さい.なお,事前に各自で必ずウイルスチェックを行って下さい.フロッピーディスクの使用はできません.
②ポスター発表は1人につき1題とします.ただし,口頭発表とシンポジウム発表との重複,本人が口頭発表や説明を行わない連名発表との重複はかまいません.ポスター発表は展示場所と1~2時間程度の質疑応答の時間帯を指定しますので,この間に展示の場所で20分以上の口頭説明を行って下さい.ポスターの標準的な大きさは幅90cm×高さ170cm×1枚です.発表スペースに制約がありますので,御要望に添えないこともあります.会場での資料等の配布は自由です.
5.一般発表の申し込み
一般発表は本会ホームページからの発表登録をすませたうえで,発表要旨集版下原稿のPDFファイル版下送付,もしくは郵送の受付をもって申し込みとします.登録締切・PDFファイル版下送付は2013年7月25日(木)14時,郵送での発表要旨集版下原稿の受付締め切りは7月25日(木)必着です.登録の方法や版下原稿の作成要領,申し込みの手続等については,日本地理学会ホームページの「2013年秋季学術大会発表予定者へのお知らせ」を参照下さい.なお,登録最終日は混み合いますので,余裕をもって登録下さい.
一般発表では,関連する複数の発表を連続する時間帯(口頭発表)あるいは場所(ポスター発表)にまとめることができます(グループ発表).グループ発表を希望する場合は,その責任者が発表者名と演目を発表順に記したリストを,7月25日(木)までに集会専門委員会までお送り下さい(e-mail可).また,シンポジウムの発表についても,責任者が同様のリストあるいはプログラムを,上記期日までにお送り下さい.
6.研究グループの会場申し込み
研究グループの集会は,9月29日(日)13時~17時の間に設定します.会場を用意しますので,開催を希望するグループは,①研究グループ名,②責任者氏名・連絡先,③開催希望時間(13時~15時もしくは15時~17時の各2時間以内とさせていただきます),④参加見込み人数を文書(書式自由,e-mailも可)で,7月25日(木)までに,日本地理学会集会専門委員会宛に申し込んで下さい.会場に限りがありますので,御希望に添えない場合もあります.また,会場校では研究グループの発表に関わる準備は行いませんので,御了承下さい.
なお,研究グループが中心となって「グループ発表」やシンポジウムを開催する場合は,「グループ発表」やシンポジウムの開催時間帯と研究グループの開催時間帯とが重なる可能性が高くなります.プログラムが組めなくなりますので,研究グループの会場設定の申し込みは御遠慮下さい.
7.大会・懇親会の参加費
大会参加費は正会員2,000円,正会員(学生会員)1,500円,一般(非会員)2,500円です.非会員で学生の方は2,000円,また,高校生以下は無料です.懇親会費は5,000円(院生・学生3,000円)です.
8.巡検の内容,参加申し込み,参加費
巡検計画の概要および参加申込み
巡検は,先着順に必要事項を記入したメールで受け付けます.巡検に参加を希望される方は,参加者氏名,住所,電話番号,メールアドレス,所属を記入し,下記のアドレスにお送り下さい.申込み締切りは第1班7月31日(水),第2班9月2日(月),第3班9月2日(月)です.折り返し,参加費の支払方法と当日の案内をお知らせします.
第1班 福島第一原発事故被災地での現在の放射線量と住民の生活
趣 旨
2011年3月11日の大地震と津波によって福島第一原発事故は,三つの原子炉がメルトダウン(メルトスルー)するという未曽有の大事故を起こした.その後の政府や東電による事故処理のまずさや,情報伝達のミスなどによって,原発周辺では多くの住民が被災し,また避難を余儀なくされた.事故から2年以上たつ現在でも,16万人にものぼる住民が,故郷を追われて生活する事態が続いている.とくに放射能による健康被害が危惧される子どもや女性は,県外に避難していたり,一次的な避難(保養)を行っている人たちも見られる.いっぽうでは,地域の速やかな復興を目指し,現地にとどまって,生活の再建をめざす住民も少なくない.両者のあいだのあつれきもまた深刻な問題となっている.実際の地域の線量はどのくらいなのか,そもそも事故当時,どのように分布し,事故当時から,どのように変化しているのか,除染は効果的なのか,今後の復興はどのように行うべきなのか,地理学はそのために,また被災者のために,何ができるのか,何を優先的にすべきなのか,そのような問題を考えるために,現地を歩き,住民の様々な声を聞く巡検を企画した.
日帰り巡検に先立ち,9月29日(日)夜,19時~21時30分,福島市内にある福島大学サテライト「街なかブランチ舟場」(http://www.fukushima-u.ac.jp/global/institution/funaba.html)で,「保養プロジェクト」について,地元の吉野裕之さんからお話しいただき,意見交換を予定している.
参加無料.巡検参加者は,これにも参加すること (市内ホテル泊.ホテルは自分で予約してください).
集 合
9月30日(月)8時45分 JR福島駅西口バスプール(予定)
解 散
9月30日(月)17時 JR福島駅(予定)
コース
福島駅(西口バスプール)―伊達市小国町:特定避難勧奨地点,市民参加による詳細放射能測定水田圃場,仮置場(遠望),日本最初の農業協同組合創立の碑(モニタリングポスト)など―飯舘村役場
(モニタリングポスト,心和ませ地蔵: 役場で菅野哲さんのお話),までいな家,チップボイラー見学―比曽東ゲート→山木屋地区 菅野源勝邸(源勝氏のお話)―阿武隈茶屋(渡辺とみこさんのお話)―福島駅
案内者
近藤昭彦(千葉大),西崎伸子(福島大),小野有五(北星学園大)
募集人数
25名(29人乗り中型バスを貸し切っています)
参加費
4000円(昼食代,資料代,車借り上げ代,謝礼,保険を含む)
地形図
20万分の1「福島」
5
万分の1「福島」,「川俣」,「保原」
2.5万分の1「福島市南部」,「月舘」,「川俣」,「萩平」,「飯樋」
申込締切り
7月31日(水)
参加申込み・問合せ先
申込方法 参加者氏名,住所,電話番号,メールアドレス,所属を記入し,下記のアドレスにお送り下さい.
〒004-8631 札幌市厚別区大谷地西2-3-1 北星学園大学経済学部 小野有五 電話
011-891-2731
FAX
011-892-6097 e-mail: yugo55glacier@gmail.com
第2班 2011.4.11福島県浜通り地震で発現した内陸活断層・斜面災害・復旧工事
趣 旨
2011.3.11東北地方太平洋沖地震(M9.0)の1カ月後に福島県南東部いわき地区の内陸部を震源として「4.11浜通り地震」(M7.0)が起きた.このとき阿武隈山地南東部のいわき地区において山地と丘陵地とのほぼ境界でくさび形をなす2条の活断層<湯ノ岳断層と井戸沢断層>で変位が現れた.変動様式は正断層型であった.東北地方の活断層は逆断層が多く東西圧縮で説明されてきたが,2011.3.11太平洋沖の巨大地震によって応力場が伸張型に変化したためと考えられている.活断層のこのたびの活動様式と長期的にみた地域の地形発達史・起伏配置・地質構造との関わりについて討論する.
またこの地震に際して生じたいくつかの斜面災害とそれらの復旧工事の現況について観察する.(なお,この巡検は,いわき地区の内陸部のみを対象とすることから,海岸部の津波被害や復興については資料案内のみとします).
集 合
9月30日(月)8時15分 JR福島駅西口のバス駐車場 雨天決行
解 散
3月30日(月)16時30分頃JR常磐線湯本駅,18時30分頃JR東北本線郡山駅,19時30分頃JR東北本線福島駅
コース
JR福島駅西口(集合)― いわき湯本インターチェンジ経由―(いわき市藤原町)建徳寺(湯ノ岳断層)―スパリゾートハワイアンズ(湯ノ岳断層)―(昼食) ―(渡辺町上釜戸)上釜戸地すべり―(上遠野経由)―才鉢地すべり(井戸沢断層)―(田人町)田人中学校(井戸沢断層)―16:30(常磐線)湯本駅―18:30 郡山駅 解散―19:30 福島駅西口解散
案内者
阿子島 功(山形大・非),中村洋介(福島大)
募集人数
20名(最少催行人員 13名)
参加費
8000円(バス代・昼食代・保険料を含む予価.学会参加受付で,または当日徴収)
地形図
2.5万分の1「上遠野」,「磐木湯本」,「上平石」,「磐木泉」
申込締切り
9月2日(月)
参加申込み・問合せ先
申込方法 参加者氏名,住所,電話番号,メールアドレス,所属,生年月日(保険のため)を記入し,下記のアドレスにお送り下さい.
〒960-1296 福島市金谷川1 福島大学 人間発達文化学類 地理学研究室 中村洋介
電話・FAX 024-548-8167 e-mail: y-nakamura@educ.fukushima-u.ac.jp
第3班 原発災害と津波被災地の現状
趣 旨
東日本大震災にともなう津波とそれに続く原発事故は福島県浜通り地域に甚大な被害をもたらしている.特に原発事故にともなう放射性物質による汚染は,現在でも広い範囲で立ち入り・居住を制限させ,地域の復興を遅らせている.本巡検では原発事故により長期の避難が続いている飯舘村,津波により甚大な被害を受けた南相馬市原町区萱浜地区,長期避難の解除を目指して復旧が進みつつある南相馬市小高区中心市街地,津波の被災後に避難地域となり復旧が遅れている南相馬市小高区浦尻地区などを見学し,その現状を把握する.また,車中においては各地域の復興状況や新しい試み,課題などについて解説する.
なお,巡検実施時の立ち入り制限状況により,コースを一部変更する可能性がある.
集 合
9月30日(月)8時15分 JR福島駅西口 バス駐車場 雨天決行
解 散
9月30日(月)17時頃 JR福島駅西口
コース
JR福島駅西口(集合)― 飯舘村(現状を車窓から観察)-南相馬市原町区萱浜地区及びその周辺地域において津波被災地の状況を観察-昼食-南相馬市小高区中心市街地を観察-南相馬市小高区浦尻地区において津波被災地の状況を観察―福島駅西口解散
案内者
初澤敏生(福島大),吉田 樹(福島大)
募集人数
20名(最少催行人員 13名)
参加費
8000円(バス代・昼食代を含む.予価 学会参加者受付で,または当日徴収)
地形図
2.5万分の1「原町」「小高」「大甕」「塚原」
その他
この巡検は,徒歩を中心としており,歩きやすい服装で御参加下さい.また,集合場所と解散場所が離れていることも考慮してください.
申込締切り
9月2日(月)
参加申込み・問合せ先
申込方法 参加者氏名,住所,電話番号,メールアドレス,所属,生年月日(保険のため)を記入し,下記のアドレスにお送り下さい.
〒960-1296 福島市金谷川1 福島大学 人間発達文化学類 地理学研究室 初澤敏生
電話・FAX 024-548-8168 e-mail:hatsuzaw@educ.fukushima-u.ac.jp